60代からの“ひとり時間”の楽しみ方|SNSで見つかる穏やかな暮らし

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60代からの“ひとり時間”の楽しみ方|SNSで見つかる穏やかな暮らし

60代を迎えると、「一人で過ごす時間が増えた」と感じる人が少なくありません。
子どもが独立し、仕事も落ち着き、日々の予定がゆっくり流れるようになる。
それは決して悪いことではないのに、ふとした瞬間に“ぽっかりとした寂しさ”を覚えることがあります。

そんな今、「ひとり時間」をどう過ごすかが、心の充実を左右する大切なテーマになっています。
誰かと常に一緒にいなくても、
自分のペースで楽しみや安心を感じられる時間を持つ──それが、これからの時代の豊かさです。

最近では、SNSを通じて“ひとりでつながる”新しい過ごし方が広がっています。
旅行・料理・ガーデニング・音楽など、
身近な趣味を通じて穏やかに交流できるアプリが増え、
「見るだけでも気持ちが前向きになる」という60代の声も多く聞かれます。

この記事では、
・なぜ60代で一人時間が増えるのか
・孤独ではなく“穏やかな時間”に変える考え方
・SNSを活用して安心してつながる方法
を中心に、無理なく心地よく過ごせるヒントを紹介します。

“誰かと一緒”でなくてもいい。
ひとりの時間を楽しめることこそ、人生の第二ステージを豊かにする第一歩です。


  1. なぜ60代は“一人の時間”が増えるのか
    1. 仕事や子育てが終わり、生活のリズムが変化する
    2. 会話の機会が減り、時間の使い方に迷う
    3. “孤独”と“自由”の境目があいまいになる
  2. 一人時間を豊かにする3つの考え方
    1. 人と比べず“自分のペース”を大切にする
    2. 誰かと話したくなったら“つながれる場”を持つ
    3. “無理に予定を埋めない”ことも安心につながる
  3. SNSで見つかる“穏やかな暮らし”のヒント
    1. “見るだけSNS”で気持ちを切り替える
    2. 同年代の投稿から「暮らしの工夫」を学ぶ
    3. 短い交流でも“人とつながる安心感”が得られる
  4. 60代から始めやすいSNS・アプリ紹介
    1. 落ち着いた交流ができる「第二の青春」
    2. 日常を写真で共有できる「熟活」
    3. 趣味の話題で盛り上がる「趣味人倶楽部」
    4. 掲示板型で使いやすい「らくらくコミュニティ」
    5. 匿名で気軽に会話できる「LINEオープンチャット」
  5. 【体験談】“ひとり時間”をSNSで変えた60代の声
    1. 「誰かの投稿を見るだけで気持ちが前向きに」60代女性
    2. 「料理写真を投稿したら友達ができた」60代男性
    3. 「夜の時間が楽しみになった」60代女性
  6. 安心して“一人時間×SNS”を楽しむコツ
    1. 個人情報や位置情報は投稿しない
    2. “誰かに合わせすぎない”距離感を保つ
    3. SNSは“つながりの手段”であって“義務”ではない
  7. まとめ|“ひとり時間”は自分を整えるチャンス

なぜ60代は“一人の時間”が増えるのか

60代になると、「気づけば一人で過ごす時間が増えた」と感じる方が多くなります。
長年続いた仕事や子育てが落ち着き、生活リズムが大きく変わる時期。
日常が静かになることで、安心感とともに“少しの戸惑い”を感じる人も少なくありません。

一人の時間は悪いものではありません。
むしろ、心や体を休め、自分を取り戻すための大切な時間でもあります。
けれど、その静けさの中で「人との関わり方」を改めて考えるきっかけにもなるのです。


仕事や子育てが終わり、生活のリズムが変化する

これまで多くの時間を占めていた“役割”がなくなると、
一日の流れにポッと空白ができるような感覚になります。
仕事をしていた頃は、職場の人との会話や行動が自然と生活を動かしていました。
また、子育てをしていた頃は、家族の予定に合わせて動くことで時間が埋まっていました。

しかし60代になると、そのどちらも一区切り。
「今日は何をしよう」と考える時間が増え、
嬉しいはずの自由が、時に“手持ちぶさた”に感じられることもあります。

生活が静かになったとき、そこで生まれるのは「孤独」ではなく「余白」。
その余白をどう使うかが、次の時間の過ごし方を決めます。


会話の機会が減り、時間の使い方に迷う

社会とのつながりが減ると、「話す機会」が極端に少なくなる人が増えます。
一日中誰とも言葉を交わさなかったり、
話す内容が生活の連絡だけになったり──。

実は、ちょっとした雑談や共通の話題こそが、
人に安心感やリズムを与える大切な要素です。
それがなくなると、「今日は誰とも話していない」と気づいた瞬間、
静かな時間が“寂しさ”に変わってしまうこともあります。

とはいえ、昔のように頻繁に出かけたり、
グループに参加するのは気が重いと感じる人も多いもの。
そんなときに役立つのが、SNSを使った“言葉のつながり”です。
顔を出さずに、短い言葉で誰かと関われる安心感が、
一人時間を少しずつ心地よいものへと変えてくれます。


“孤独”と“自由”の境目があいまいになる

60代の“一人時間”の特徴は、孤独と自由が表裏一体であること。
自由になったはずなのに、気づくと誰かを求めてしまう──。
そんな感情の揺れを感じる人は少なくありません。

たとえば、
「静かな時間が好き」と思う日もあれば、
「誰かと話したい」と感じる日もある。
この“気持ちの揺れ”こそ、60代の一人時間に共通する自然な変化です。

SNSを活用すれば、そんな気持ちの波に合わせて
「一人になりたいときは見るだけ」「話したいときはコメントする」
というように、自分の心のペースに合わせた過ごし方ができます。

一人で過ごす時間も、誰かと関わる時間も、どちらも大切。
60代の一人時間は、“自分の心と上手に付き合う練習期間”なのかもしれません。


一人時間を豊かにする3つの考え方

60代の“一人時間”は、孤独ではなく「自分の人生を見つめ直す貴重な時間」です。
人と比べず、無理をせず、自分のペースで過ごすことが、心の充実につながります。

忙しかった頃にはできなかった「静けさを楽しむ」時間を、
どうすれば心地よく過ごせるのか。
ここでは、一人時間を前向きに変えるための3つの考え方を紹介します。


人と比べず“自分のペース”を大切にする

SNSを見ていると、誰かの充実した生活や楽しそうな投稿に目を引かれることがあります。
しかし、人と比べることは、満足よりも焦りを生みやすいものです。

大切なのは、「自分のペース」で過ごすこと。
今日は何もしたくないと思ったら、無理をせず休む。
散歩に出たくなったら、気の向くままに出かける。
そんな“気分に合わせた一日”こそが、本当のゆとりある時間です。

SNSも同じです。
毎日投稿する必要はなく、見るだけでも十分。
「いいねをもらう」ことよりも、「見ていて心が落ち着く」投稿を探すことが、
自分に合った使い方といえるでしょう。

60代の一人時間は、“誰かと比べる時間”ではなく、“自分を整える時間”。
小さな満足を積み重ねることが、心の安定を育てます。


誰かと話したくなったら“つながれる場”を持つ

一人の時間を楽しむ中でも、ふと「誰かと話したい」と思う瞬間があります。
そんなとき、すぐに“つながれる場”を持っておくことが心の安心につながります。

それはリアルな友人でも、オンラインのコミュニティでも構いません。
SNSなら、同年代が集まる掲示板やチャットグループで、
軽い会話や共通の話題を楽しむことができます。

「今日の夕焼けがきれいでした」
「この音楽、懐かしいですね」
たった一言の投稿でも、誰かが反応してくれるだけで心がほぐれます。

「話したいときに話せる場所」があること。
それが、60代の一人時間を“孤独”から“安らぎ”へ変えるポイントです。


“無理に予定を埋めない”ことも安心につながる

退職後や子育てが終わった後、
「何かしなければ」「予定を立てなければ」と焦ってしまう方も少なくありません。
ですが、“何もしていない時間”も大切な心の休息です。

一人の時間を豊かに過ごしている人ほど、
「やることがある日」と「何もしない日」を上手に切り替えています。
予定を詰め込むよりも、心が求めることに素直でいること。
そのほうが、自然と元気が湧いてくるものです。

SNSで他の人の活動を見ると、「自分も何か始めなきゃ」と思うかもしれません。
でも、SNSはあくまで“見るだけでもいい場所”。
他人のペースに流されず、自分の心が落ち着く時間を大切にしましょう。

積極的に動く日も、何もしない日も、どちらも大切な“自分時間”。
予定のない日こそ、自分と向き合う穏やかな時間です。


SNSで見つかる“穏やかな暮らし”のヒント

SNSというと「にぎやかで若者向け」という印象を持つ人も多いですが、
近年は“静かに楽しむSNS”を選ぶ中高年が増えています。

コメントを無理にしなくても、
誰かの投稿を“見るだけ”で気持ちが軽くなったり、
同年代の暮らしぶりを見て「自分もやってみよう」と前向きになれたり──。

SNSは、情報を得るだけでなく、
穏やかに人とつながるための“心の窓”にもなっています。
ここでは、そんなSNSを使った暮らしのヒントを紹介します。


“見るだけSNS”で気持ちを切り替える

SNSを使うときに大切なのは、「無理に発信しなくていい」という考え方です。
60代の利用者の多くが、“見るだけSNS”として活用しています。

気になる投稿を眺めているだけでも、
新しいアイデアや季節の変化を感じられ、
心がリセットされるような感覚を得られるものです。

たとえば──

  • 朝の散歩風景を投稿している人の写真を見て一日の活力にする
  • ガーデニングや料理の投稿から暮らしのヒントを得る
  • 誰かの一言に「今日も頑張ろう」と思える

SNSは、“外の世界をのぞく窓”のような存在です。
自分のペースで開け閉めしながら、気持ちの切り替えに活用してみましょう。

見るだけでも「人とつながっている」と感じられる。
その安心感が、一人時間を穏やかにしてくれます。


同年代の投稿から「暮らしの工夫」を学ぶ

SNSでは、同年代の人たちが日々の暮らしを自然体で発信しています。
「こういう暮らし方があるんだ」「この考え方、素敵だな」と感じる投稿に出会うと、
小さな刺激と気づきを得ることができます。

特に人気なのは、次のような投稿です。

  • 節約しながら楽しむ“日々のごはん”
  • 自宅で楽しむ趣味(手芸・園芸・写真など)
  • 季節ごとの過ごし方(旅行、花見、秋の散歩など)

同じ年齢層だからこそ、「この感覚、わかる」と思える瞬間があり、
それが心の共鳴となって、穏やかな気持ちを育てます。

また、SNS上での“学び”は、自分の生活にも自然と取り入れやすいもの。
たとえば、他の人の投稿をきっかけに「私も花を育ててみよう」と思えたら、
それだけで日常が少し豊かになります。

SNSは「誰かの暮らしを真似する場所」ではなく、
「暮らしのヒントを見つける場所」。
比べるのではなく、参考にする気持ちで楽しむことがポイントです。


短い交流でも“人とつながる安心感”が得られる

SNSでは、長い会話をしなくても十分に人とつながれます。
「いいね」を押すだけでも相手に気持ちは伝わりますし、
短いコメントでも会話のきっかけになります。

たとえば、

  • 「素敵な写真ですね」
  • 「このお花、私も好きです」
  • 「今日の夕焼け、きれいでしたね」

このような一言のやり取りが積み重なることで、
気がつけば“顔も知らないけれど心が通う”関係が生まれることもあります。

会うことを目的にせず、
“言葉を交わすだけの関係”を楽しむのが、60代以降のSNSに合った距離感です。

長い会話よりも、短い言葉のやり取りが心を温めることがあります。
SNSは、一人時間に“人の気配”を感じさせてくれる場所です。


60代から始めやすいSNS・アプリ紹介

SNSと聞くと「若い人の世界」と思いがちですが、
今では50代・60代が中心となっている安心設計のサービスも数多くあります。
ここでは、操作が簡単で、落ち着いたやり取りを楽しめる
中高年におすすめのSNS・アプリを紹介します。

どれも実名や顔出し不要で、見るだけでも楽しめるものばかりです。
「新しい友達をつくりたい」というよりも、
“同年代と気楽に言葉を交わせる場所”を探している方に向いています。


落ち着いた交流ができる「第二の青春」

(Androidアプリ:Google Playで配信中

「第二の青春」は、中高年・シニア世代に特化した安心交流SNSです。
日常の話題や趣味の投稿を通じて、自然に会話が生まれるのが特徴。

「いいね」機能がなく、
“評価されるストレス”がない穏やかな雰囲気も人気の理由です。
ニックネームで利用できるため、実名登録は不要。
操作もシンプルで、初めてSNSを使う人でも迷わず始められます。

誰かと話したいときに、気軽に言葉を交わせる安心な場所。
「第二の青春」は、一人の時間にやさしく寄り添ってくれるSNSです。


日常を写真で共有できる「熟活」

(iOSアプリ:App Storeで配信中

「熟活」は、掲示板で気軽に日常を共有できるSNSです。
旅行や料理、季節の花など“身近な話題”を通じて交流が生まれる設計になっています。

写真を投稿するとチャットがもらえたり、
他の人の写真に「すてきですね」と反応したり──
そんな温かなやり取りが続けやすいのが魅力です。

アプリ内では、プロフィールもニックネームで登録でき、
顔出し不要で利用できます。
明るく落ち着いたデザインで、見やすさにも定評があります。

「話すより、見る方が好き」という方にもぴったり。
写真を通じて“静かなつながり”を楽しめるSNSです。


趣味の話題で盛り上がる「趣味人倶楽部」

(Webサービス:公式サイト

「趣味人倶楽部」は、50代以上が中心の老舗コミュニティサイトです。
旅行・音楽・園芸・写真など、数百以上の趣味グループが存在し、
自分の興味に合った仲間を見つけやすいのが特徴です。

掲示板形式での会話がメインなので、
「コメントを投稿するのは少し緊張する」という方でも、
他の人の投稿を読むだけで楽しめます。

オンライン上だけで交流するユーザーも多く、
実際に会わなくても自然な会話を続けられるのが人気の理由です。

趣味がつながりを生む。
「共通の話題がある」だけで、会話は驚くほど自然に続きます。


掲示板型で使いやすい「らくらくコミュニティ」

(Webサービス:公式サイト

「らくらくコミュニティ」は、中高年を中心に人気の交流サイトです。
名前の通り、操作が“らくらく”でわかりやすく、
スマホが苦手な人でも安心して利用できます。

掲示板形式で趣味や地域ごとの話題を楽しめるため、
「一人でも、話したいときに誰かがいる」安心感があります。
プロフィールもニックネームで登録でき、個人情報の入力は最小限。

SNSの初心者や、交流に慎重な人にも向いている落ち着いたサービスです。


匿名で気軽に会話できる「LINEオープンチャット」

(LINE内機能:LINE公式サイト

「LINEオープンチャット」は、
匿名でテーマごとに会話できるLINE内の機能です。
「60代 趣味」「旅行仲間」「ガーデニング好き」など、
興味に合わせたグループを検索して参加できます。

本名やアイコンを変更できるので、
普段のLINEとは分けて使える安心設計。
短い会話を気軽に楽しみたい方や、
“ちょっと誰かと話したい”気分のときにぴったりです。

「会わずに話せる」気楽さが、今の時代の交流に合っています。
無理せず、自分のペースで言葉を交わせる場として活用できます。


【体験談】“ひとり時間”をSNSで変えた60代の声

SNSは「若い人のもの」と思っていたけれど、
使ってみたら“心が軽くなった”という60代の声が増えています。
ここでは、実際にSNSを通じて「一人時間の過ごし方」が変わった人たちの体験を紹介します。


「誰かの投稿を見るだけで気持ちが前向きに」60代女性

「最初は見るだけのつもりだったんです。」

退職後の生活に慣れず、家で過ごす時間が増えていたという60代女性。
朝起きてからのルーティンがなくなり、
「何となく時間がもったいない」「誰かと話したい」と感じていたそうです。

そんなときに始めたのが、“見るだけSNS”
旅行やガーデニング、手料理など、同年代の投稿を眺めているうちに、
少しずつ心が前向きになっていったといいます。

「同じような年代の人が、穏やかに暮らしている様子を見ると安心するんです。
“私も今日一日、ゆっくり過ごそう”って思えるようになりました。」

SNSを通じて「無理せず人とつながれる」感覚を得たことで、
一人の時間が“静かな安心”に変わったと話してくれました。


「料理写真を投稿したら友達ができた」60代男性

「自分の投稿を見て“おいしそう”って言ってもらえたのが嬉しくて。」

定年後、趣味で始めた料理の写真をSNSに投稿してみたという60代男性。
最初は「こんな写真でいいのかな」と不安だったそうですが、
思いのほかコメントや反応があり、そこから自然な交流が生まれました。

「同じメニューを作ってみたとか、
“このレシピ教えてください”って言われたりして、
会ったことはないけど気の合う仲間ができた感じです。」

SNSを通じたやり取りが、日常に張り合いを与えてくれたそうです。
「料理を通して誰かとつながれるなんて思ってもみなかった」と、
いまでは毎週一度は投稿するのが楽しみになっています。


「夜の時間が楽しみになった」60代女性

「夜って、一人だとちょっと寂しいですよね。
でも、SNSを開くのが習慣になってから、夜が好きになりました。」

夫婦で暮らしているものの、会話が減っていたという60代女性。
家事を終えた夜の時間に、同年代の人たちの投稿を読むのが日課になりました。

日常の小さな出来事や、昔懐かしい音楽の話題など、
気軽な内容に触れることで「温かい気持ちで一日を終えられる」ようになったそうです。

「夜の静けさの中で、SNSを通して誰かがいると感じられる。
それだけで、安心して眠れるようになりました。」

SNSをきっかけに、一人の夜が「孤独な時間」から「穏やかな時間」に変わった好例です。


安心して“一人時間×SNS”を楽しむコツ

SNSは便利で楽しい一方で、
「トラブルが怖い」「気を使って疲れてしまう」と感じる人も少なくありません。
特に60代前後でSNSを始めた方の多くが、
“どう距離を取ればいいか”に戸惑う場面があります。

大切なのは、無理をせず、安心できる範囲で関わること。
SNSを「競争の場」ではなく「やさしい交流の場」として使えば、
一人時間をより心地よく過ごせるようになります。

ここでは、トラブルを避けつつSNSを穏やかに楽しむ3つのコツを紹介します。


個人情報や位置情報は投稿しない

SNSでは、投稿内容から個人が特定されることのないよう注意が必要です。
特に、自宅周辺・勤務先・家族構成・旅行中のリアルタイム投稿などは、
思わぬリスクにつながる場合があります。

たとえば──

  • 「〇〇市の公園に来ています」などのリアルタイム投稿
  • 家の外観や車のナンバーが写っている写真
  • 家族や友人の顔が写り込んでいる画像

これらは意図せず個人情報を公開してしまう例です。

対策としては、

  • 投稿するのは「帰宅後」や「場所をぼかした表現」にする
  • 写真を投稿する前に“位置情報オフ”を確認
  • 他人の写真は許可を取ってから投稿する

ほんの少し意識を変えるだけで、安全にSNSを楽しめます。

SNSは「誰が見るかわからない場所」。
“安心して使うための一手間”が、自分と家族を守ります。


“誰かに合わせすぎない”距離感を保つ

SNSでは、いいね・コメント・返信など、
相手とのやり取りに気を使いすぎて疲れてしまう人もいます。
しかし、SNSは義理や義務の場ではなく、自分のペースで関われる場所です。

反応が遅くても、コメントを返せなくても大丈夫。
“いつでも自由に出入りできる”のがSNSの良さです。

また、相手との距離が近づきすぎたと感じたら、
一度やり取りを減らしたり、閲覧を控えるのも自然なことです。
ブロックやミュート機能を使うのも、安心して利用するためのひとつの方法。

SNSのつながりは「近すぎず、遠すぎず」がちょうどいい。
心が疲れない距離感を、自分で選べるのがSNSの魅力です。


SNSは“つながりの手段”であって“義務”ではない

「毎日投稿しなければ」「コメントしなければ」と感じてしまうと、
SNSが“楽しみ”ではなく“負担”になってしまいます。

SNSはあくまで「自分の時間を豊かにするツール」
使いたいときに使い、疲れたら休む。
それくらいの距離感で十分です。

長く続けている人ほど、
「見るだけの期間」と「交流する期間」をうまく切り替えています。
使わない日があっても、誰も気にしません。

SNSは“居場所”ではなく、“寄り道できる場所”。
無理なく関われるからこそ、続けられるのです。


まとめ|“ひとり時間”は自分を整えるチャンス

60代になると、「一人で過ごす時間」が自然と増えていきます。
でも、それは寂しさの始まりではなく、自分を整えるチャンスです。

忙しかった日々から少し離れて、
「何を大切にしたいか」「どんな時間を過ごしたいか」を考える。
そんな穏やかな時間こそが、心を癒やし、次の人生を豊かにしてくれます。

SNSをうまく使えば、孤独を感じる時間も“つながりのある時間”に変えられます。
見るだけでも、誰かの投稿に励まされたり、
ちょっとしたコメントで心が軽くなったり──
小さなやり取りが、想像以上に大きな支えになることがあります。

大切なのは、無理をせず、自分のペースで関わること。
話したいときだけ話し、疲れたら休む。
そんな自然な関係を築けるのが、今のSNSの良いところです。

“ひとり時間”は、誰にも邪魔されず自分の心と向き合える時間。
穏やかなペースで人と関われる今こそ、第二の人生をやさしく育てるときです。

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