50代60代向け 安心な会話テンプレ集|自己紹介・質問・締め方の例文付き
スマホやSNSで誰かと話したい気持ちはあるのに、
最初の一言で手が止まってしまう。
送信前に何度も読み直して、結局そのまま画面を閉じてしまう。
50代・60代の方から、そんな声がよく聞かれます。
若い人向けの軽いノリや顔文字にはついていけない。
かといって、あまりにかしこまった文章も重たくなりそうで不安。
その結果、
何をどう書けばよいか分からなくなり、
会話自体をあきらめてしまうケースも少なくありません。
この記事では、
そんな不安を少しでも軽くするために、
中高年が使いやすい「安心な会話の型」として、自己紹介・質問・締め方のテンプレートをまとめます。
ここで紹介する文例は、丸暗記しなくても大丈夫です。
自分の言葉を少し足したり、言い回しを変えたりしながら、
「これなら送れそうだ」と思える形を見つけるための土台として使ってもらえれば十分でしょう。
この記事で分かること
- 50代・60代が安心して使える、自己紹介の基本パターンと文例
- 会話を広げやすい質問テンプレと、聞きすぎないための一言の工夫
- 無理なく会話を終えられる、感じのよい締め方テンプレート
- チャット・通話・対面で少しだけ言い方を変えるポイント
- テンプレに自分らしさを少しずつ足していくための練習の仕方
完璧な文章を目指す必要はありません。
まずは一つでも「これなら使えそう」と思えるフレーズを見つけるところから、
自分のペースで始めていきましょう。
50代60代が安心して使える会話テンプレとは
いきなり完璧に話そうとしないための「型」のイメージ
まず意識したいのは、いきなり完璧な文章を目指さなくてよいということです。
スマホやSNSでの会話に慣れていないと、
- 最初の一文からきちんとしなければいけない
- 失礼のないように、全部整えないといけない
と考えてしまいがちです。
この気持ちが強くなるほど、指が止まりやすくなります。
そこで役に立つのが、会話の「型」=テンプレです。
- 最初の一言は、この形から選ぶ
- 自己紹介は、この順番で書く
- 終わりのあいさつは、この一文をベースにする
といったように、あらかじめ「型」を持っておくと、ゼロから考える必要がなくなります。
文章づくりを一から始めるのではなく、型に当てはめて少しだけ直すだけで済むので、気持ちの負担がかなり軽くなるでしょう。
テンプレは丸暗記ではなく「言い回しの候補」として持っておく
テンプレと聞くと、「同じ文章をそのまま使うのは不自然ではないか」と気になる方もいるかもしれません。
ここでお伝えしたいのは、テンプレは丸暗記して機械的に使うものではないということです。
このあと紹介していく文例は、
- そのまま使っても差しさわりのない形
- 少し言葉を入れ替えても崩れにくい形
を意識して作っていきます。
使い方としては、
- まずはそのまま使ってみる
- 慣れてきたら、自分の言葉を一つ足す
- さらに慣れてきたら、語尾や表現を少し変えてみる
というように、段階的に自分の言葉に近づけていくイメージで十分です。
テンプレは、料理で言えば「基本のレシピ」のような位置づけです。
レシピどおりに作ってもよいですし、自分なりに少し調味料を変えてもかまいません。
毎回ゼロから考えなくてよい、という意味での安心材料として持っておくと考えるとよいでしょう。
若い世代向けのノリより「落ち着いた丁寧さ」を大事にする
会話テンプレというと、若い人の軽い言い回しや、顔文字・スタンプをイメージしてしまう方もいるかもしれません。
しかし、50代・60代が無理にそのノリに合わせる必要はありません。
この記事で扱うテンプレは、次のような方向を大事にします。
- かしこまりすぎず、くだけすぎない
- 「です・ます」を基本にした落ち着いた文体
- 読んだ相手が、返事をしやすい長さと内容
若い世代向けの派手な表現や流行り言葉を追いかけるよりも、
「丁寧で落ち着いた印象」が伝わるかどうかを意識したほうが、中高年どうしのやり取りでは安心感につながりやすいでしょう。
たとえば、
- 長文になりすぎないよう、二〜三文で区切る
- 絵文字やスタンプがなくても、文章だけで失礼のない形にしておく
- 相手をほめたり、持ち上げたりしすぎない、ほどよい距離感を保つ
といったポイントを押さえたテンプレを中心に紹介していきます。
会話テンプレを持つことで、スマホやチャットへの不安が軽くなる
スマホやチャットに苦手意識がある方の多くは、操作よりも「何を書けばよいか」への不安が大きいことが少なくありません。
- 変なふうに受け取られたらどうしよう
- 失礼だったら申し訳ない
- 相手の反応が怖くて、送信ボタンが押せない
こうした不安をゼロにすることは難しいですが、
「これを送っても大丈夫」と思える型を持っておくことで、ぐっと軽くすることはできます。
会話テンプレがあると、
- 最初の一言を考える時間が短くなる
- 読み返す回数が減り、気持ちが楽になる
- 送信したあとも、「あのテンプレに沿って書いたから大きく間違ってはいない」と考えやすくなる
といった効果が期待できます。
テンプレを使うことは、決してずるいことでも、手抜きでもありません。
むしろ、安心して会話を続けるための工夫の一つです。
このあとの章では、
- 自己紹介のテンプレ
- 質問のテンプレ
- 締め方のテンプレ
という形で、場面ごとに使いやすい具体例をお伝えしていきます。
気になったものから一つずつ試しながら、
自分に合う「安心な会話の型」を少しずつ増やしていってもらえれば十分です。
最初の一言と自己紹介テンプレ|短く名乗れる基本パターン
かしこまりすぎない自己紹介の基本形(名前+ひとこと)
自己紹介で一番大切なのは、短く・分かりやすく・重たくしないことです。
最初のメッセージで長く書きすぎると、相手もどう返せばよいか迷ってしまいます。
まずは、次のような三つの順番を意識すると安心しやすくなります。
- かんたんなあいさつ
- 名乗り(本名でなくニックネームでもよい)
- ひとこと説明(きっかけや興味のあること)
たとえば、基本形はこのくらいで十分です。
- はじめまして。タカと申します。
- 50代のユキと申します。最近スマホに少しずつ慣れてきたところです。
- 〇〇地方に住んでいるケンです。ゆっくり話せる場を探しています。
フルネームを書く必要はありません。
ニックネーム+年代+ひとことくらいが、ちょうどよい距離感になりやすいです。
長く書こうとすると、どうしても余計な情報まで入れたくなります。
まずは、この基本パターンで二〜三行以内に収まる自己紹介を目指すと、負担が軽くなるでしょう。
SNSやチャットで使える入り方テンプレ(初めて話す相手向け)
初めて話す相手には、状況を一文添えると安心されやすくなります。
いきなり自己紹介だけを書くよりも、
- どこで見かけたのか
- なぜメッセージしたのか
を軽く伝えておくと、相手も受け取りやすいでしょう。
たとえば、次のような入り方テンプレが使えます。
- 初めてメッセージします。プロフィールを拝見して、お話ししやすそうだと感じました。
- グループでのコメントを読んで、落ち着いた雰囲気にひかれてメッセージしました。
- 同年代の方と話せる場所を探していて、こちらに参加しました。
そのあとに、先ほどの自己紹介の基本形をつなげます。
- 初めてメッセージします。プロフィールを拝見して、お話ししやすそうだと感じました。
60代前半のカズと申します。のんびり雑談できればうれしいです。 - グループでのコメントを読んで、落ち着いた雰囲気にひかれてメッセージしました。
50代のミホです。スマホはまだ勉強中ですが、よろしくお願いいたします。
ポイントは、褒めすぎないこと・重くしすぎないことです。
「ひかれました」「安心しました」程度のやわらかい表現にとどめておくと、相手も構えずに返事しやすくなります。
何を書けばよいか迷うときの「趣味・地域・時間帯」テンプレ
自己紹介でよくつまずくのが、「自分のことをどこまで書くか」という部分です。
そんなときは、趣味・地域・時間帯の三つから、書きやすいものを一つか二つだけ選ぶと整理しやすくなります。
使いやすいテンプレは次のような形です。
- 趣味を入れるパターン
- 50代のノリと申します。音楽を聞きながら散歩するのが好きです。
- 読書と映画が好きで、ゆっくり感想を話せる相手がいればうれしいです。
- 地域を入れるパターン(市区町村まで書かなくてもよい)
- 首都圏在住のアキと申します。同年代の方と、日常のことを気楽に話したいと思っています。
- 関西に住んでいるマサです。近くの方も、遠くの方も、よろしくお願いいたします。
- 時間帯を入れるパターン
- 仕事はまだ続けていますが、夜の時間に少しずつチャットを楽しめればと思っています。
- 昼間は家事が多いので、朝か夜にゆっくりメッセージを返すことが多いです。
この三つを組み合わせてもよいですし、
どうしても迷うときは、一つだけ選んで一文足すだけでも印象が変わります。
例として、組み合わせるとこのような形になります。
- 60代前半のトモと申します。
東北在住で、休日はガーデニングを楽しんでいます。夜にゆっくりメッセージを見ることが多いです。
このくらい書いてあれば、相手は
- 同年代だと分かる
- どんな生活リズムか、何となく想像できる
- どんな話題なら振りやすいかイメージしやすい
という状態になります。
書く側も「ここまで伝えれば十分」と区切りをつけやすくなるはずです。
マッチングアプリでも無難な自己紹介に整えるポイント
最近は、マッチングアプリのようなサービスでも、
恋愛より会話やつながり重視で使う50代・60代も増えています。
その場合も、基本は同じです。
意識しておきたいポイントは次の通りです。
- 最初から深い話をしようとせず、自己紹介は二〜三行におさえる
- 年齢や家族構成など、プライベートな情報は無理に詳しく書かない
- 何を求めているかは「落ち着いて話せる相手」「同年代との雑談」などの言い方にする
- 恋愛や結婚を強くにおわせる表現は控えめにする
たとえば、マッチングアプリでも無難な自己紹介はこのような形です。
- 50代後半のミチコと申します。近い年代の方と、日常のことをゆっくりお話しできればうれしいです。
- 60代前半のコウジです。趣味は散歩と昔の音楽を聞くことです。まずはメッセージで、あせらずお話しできればと思っています。
- 仕事はひと区切りつき、これからの時間をどう過ごすか考え始めました。
同年代の方と、無理のないペースで近況をやり取りできたらと感じています。
ここでも、細かい条件や理想像を長く書かないことがポイントです。
最初から全てを書き切ろうとするより、
「どんな雰囲気で話したいか」を一言添えるくらいで十分でしょう。
不安であれば、
- 年齢
- 呼びやすい名前(ニックネーム)
- 趣味や興味
- 話したいペース(ゆっくり・マイペースなど)
この四つのうち、書きやすい二つか三つだけに絞ると、
読みやすく、無理のない自己紹介になりやすくなります。
次の章では、この自己紹介のあとに続けやすい、
会話を広げるための質問テンプレについて整理していきます。
会話を広げる質問テンプレ|聞きすぎないバランスの取り方
年齢・家族・収入など踏み込み過ぎないための「安全な話題」リスト
会話を続けるには質問が必要です。
ただ、50代・60代になるほど「どこまで聞いてよいのか」が難しく感じられるかもしれません。
まず覚えておきたいのは、最初のうちは踏み込まない話題を選ぶということです。
オンラインで、特に最初の段階では避けたほうがよい話題としては、
- 詳しい年齢(何歳かの数字を気にする質問)
- 結婚歴や家族構成を深く聞く質問
- 収入や貯金、持ち家かどうかなど、お金に関わる質問
- 健康状態や病気の内容を細かく聞く質問
が挙げられます。
これらは、相手のほうから話してくれたときに、
少しずつ受け止めていけば十分です。
こちらから先に聞き出す必要はありません。
その一方で、最初の会話でも触れやすい「安全な話題」もあります。
たとえば、
- 天気や季節の話
- 一日の過ごし方や、最近の楽しみ
- 趣味や好きなこと(音楽・映画・散歩・ガーデニングなど)
- 住んでいる地域のおおまかな雰囲気(地方か都市部か程度)
- スマホやSNSの使い方、慣れ具合
といったテーマです。
これらは、相手も答えやすいことが多く、
詳しく話したくない場合でも、軽く返事がしやすい話題です。
「まずは安全な話題から」と、最初から決めておくと、
質問するときの緊張も少しやわらぎやすくなります。
天気・仕事・趣味など、相手が答えやすい質問テンプレ
では、具体的にどんな聞き方をすればよいかを、
テンプレとしていくつか用意しておきます。
まずは、天気や季節を使った入りやすい質問です。
- そちらは最近、寒さ(暑さ)はどうですか。体調など大丈夫でしょうか。
- 今日はこちらはお天気が良かったですが、そちらはいかがでしたか。
つづいて、一日の過ごし方に関する質問です。
- いつもはどんな時間帯にゆっくりされていることが多いですか。
- お休みの日は、どんなふうに過ごされることが多いですか。
趣味や好きなことについては、次のような聞き方があります。
- プロフィールに「音楽がお好き」と書かれていましたが、どんなジャンルをよく聞かれますか。
- 最近見て良かった映画やドラマがあれば、教えていただけますか。
- 外に出るのと家で過ごすのでは、どちらが多いですか。
最初から「詳しく教えてください」と迫るより、
相手が話したくなったら詳しく書ける質問の形にしておくのがポイントです。
また、スマホやSNSに関する話題も、同年代同士では話しやすいテーマです。
- スマホやチャットには、少しずつ慣れてきましたか。
- いつごろからこういったサービスを使い始めましたか。
自分も苦手意識がある場合は、
- 私もまだ慣れないところが多いので、ゆっくりやり取りできればうれしいです。
と、自分の様子を一文添えると、相手も安心して返事をしやすくなります。
質問攻めにならないための「一つ聞いたら一つ返す」意識
会話を続けようとすると、質問の数が多くなりがちです。
特に文字のやり取りでは、
- あれも聞きたい
- これも聞いてみたい
という気持ちが先に立ちやすくなります。
ただ、質問が続きすぎると、
相手は「答えなければいけないことが多い」と感じ、
負担になってしまう場合があります。
そこで意識したいのが、
「一つ聞いたら一つ返す」というバランスです。
具体的には、
- まず自分のことを一文だけ書く
- そのあとに、相手への質問を一つだけ添える
という形にします。
たとえば、
- 私も休日は家で本を読んだり、昔の音楽を聞いたりしています。
〇〇さんは、どんなときに一番リラックスできますか。 - 最近、散歩しながら季節の変化を見るのが楽しみになってきました。
外に出るのはお好きなほうでしょうか。
このように、自分の話を少しだけ出してから質問すると、
相手も「何か聞き返してもよい」と感じやすくなります。
また、一通のメッセージに質問をいくつも並べないことも大切です。
- 悩んだときは、質問は一通につき一つまで
- どうしても二つ以上聞きたいときは、どちらか一つに絞るか、別の機会に回す
くらいを目安にすると、質問攻めの印象を避けやすくなります。
オンラインで避けたい質問と、聞き方をやわらかくする言い回し
最後に、オンラインだからこそ気をつけたい質問と、
どうしても触れたいときのやわらかい聞き方を整理しておきます。
避けたほうがよい、または慎重に扱いたい質問の例としては、
- 具体的な年収や資産に関すること
- 家族関係の細かい事情(離婚歴・別居中かどうかなど)
- 健康状態や持病について、詳しく掘り下げること
- 過去のトラブルや、仕事の失敗を根掘り葉掘り聞くこと
が挙げられます。
これらは、相手のほうから話してくれたときだけ、必要な範囲で聞き返すくらいで十分です。
どうしても触れたい事情がある場合は、
いきなり質問形にするのではなく、
こちらの状況を先に伝えてから、選べる聞き方に変えるとやわらかくなります。
例えば、
- 私は今は一人暮らしですが、〇〇さんは話せる範囲で生活の様子を教えていただけますか。
- 体調のことに触れていらっしゃいましたが、無理のない範囲で、最近のご様子を聞いてもよいでしょうか。
このように、「話せる範囲で」「無理のない範囲で」という言葉を添えるだけでも、
相手が答えるかどうかを選びやすくなります。
また、相手の状況を決めつけないために、
次のような言い回しも役に立ちます。
- ご家族と一緒か、お一人かなど、差し支えない範囲で教えていただけたらうれしいです。
- お仕事は現役かどうか、もし差し支えなければ伺ってもよいでしょうか。
直接的に「結婚されていますか」「いくらぐらい稼いでいますか」といった質問は避け、
相手の選択を尊重する表現に変えておくのが安心です。
オンラインの会話では、表情や声の調子が伝わりません。
そのぶん、言葉だけが強く届いてしまうことがあります。
だからこそ、
- 「話せる範囲で」
- 「差し支えなければ」
- 「無理のない範囲で」
といったクッションになる言葉を覚えておくと、
聞きたいことをやわらかく伝えやすくなります。
次の章では、質問に加えて、
相手が話しやすくなるリアクション・相づちのテンプレを取り上げます。
質問だけで終わらせず、やり取りが続きやすくなる一言の形を整理していきます。
相手が話しやすくなるリアクション・相づちテンプレ
チャットで使いやすい短い相づちテンプレ(1〜2行で返す形)
会話を続けようとすると
「何か気の利いたことを書かないといけない」
と考えてしまいがちです。
実際は、短い一言でも「ちゃんと読んでいます」という合図になれば十分です。
ここでは、チャットで送りやすい相づちテンプレをいくつか紹介します。
1〜2行で返せる形を中心にまとめます。
- 読んだときの印象を伝える
- 「お話を読んで、状況がよく分かりました。」
- 「そういうことがあったのですね。教えてくださってありがとうございます。」
- 話を続けてもらいやすい一言
- 「そのあと、どうなりましたか。」
- 「もう少し聞かせていただけるとうれしいです。」
- 相手の気持ちを受け止める一言
- 「そのときは、かなりお疲れになったと思います。」
- 「大変な中で、ここまで書いてくださったのだと感じました。」
- 励ましたいときの、控えめな一言
- 「少しでも気持ちが軽くなる時間が増えるとよいですね。」
- 「無理をなさらず、ご自身のペースを大切になさってください。」
長文のリアクションを考える必要はありません。
一言+改行くらいの短さでも、相手にとっては
「ちゃんと読んでくれている」
という安心材料になります。
相手の話を受け止める一言(否定しない・評価しすぎない言い方)
リアクションで意識したいのは、相手の話を「良い・悪い」で判断しないことです。
アドバイスや意見は、求められたときに少しずつで構いません。
最初は、次のような
「聞きました」「受け止めました」
という一言を中心に置くと、相手も話しやすくなります。
- 話を受け止めるフレーズ
- 「そのような状況の中で、よくここまで続けてこられたのだと感じました。」
- 「読ませていただいて、いろいろな思いを抱えてこられたことが伝わりました。」
- 相手の気持ちを否定しないフレーズ
- 「そう感じることもあると思います。」
- 「そのように思われるのは、自然なことだと感じました。」
- ありがたさを伝えるフレーズ
- 「大切なお話を聞かせてくださって、ありがとうございます。」
- 「ここまで詳しく書いていただき、うれしく思います。」
強く評価する言い方
(「すごいです」「立派です」「それは絶対に正しいです」など)
を続けてしまうと、相手が構えてしまうこともあります。
「すごい」より「読ませていただきました」
「正しい」より「そう感じられるのも分かる気がします」
といった形に置き換えると、落ち着いたやり取りになりやすいでしょう。
同じ言葉ばかりにならないための言い換えパターン
チャットが続いてくると、
「毎回同じ返事になってしまう」
という悩みも出てきます。
ここでは、よく使いがちな一言を、少しだけ言い換えるパターンとしてまとめます。
- 「ありがとうございます」の言い換え
- 「教えてくださって、ありがとうございます。」
- 「丁寧に説明していただき、助かります。」
- 「分かりやすく書いてくださって、うれしいです。」
- 「そうなんですね」の言い換え
- 「そのような状況なのですね。」
- 「お話を聞いて、様子が浮かびました。」
- 「なるほど、そのような経緯があったのですね。」
- 「大変でしたね」に近い言い方
- 「かなりご負担が大きかったのではないかと感じました。」
- 「そのときは、相当お疲れになったと思います。」
- 「心も体も、落ち着かない時間が続いたのではないでしょうか。」
- 「よかったですね」に近い言い方
- 「少しほっとできる展開になって、本当によかったです。」
- 「そのような形になって、一安心されたのではないでしょうか。」
- 「少しでも楽になられたようで、読んでいて安心しました。」
すべて覚える必要はありません。
よく使っている一言を一つだけ選び、
それに対応する言い換えを二つほどストックしておくと、
「毎回同じ文章になってしまう」という気持ちが軽くなります。
文章を打つ前に、
「いつもと同じ言い方になりそうだ」と感じたら、
ここで挙げたフレーズから一つ選んでみる、という使い方で十分です。
スタンプや絵文字をあまり使わなくても大丈夫なリアクションの仕方
最近のSNSやチャットでは、スタンプや絵文字を使うのが当たり前のように見えるかもしれません。
ただ、スタンプや絵文字をほとんど使わなくても、失礼になることはほとんどありません。
文字だけでも、次のような工夫をすると、
やわらかさや安心感を出しやすくなります。
- 短い一言+一文をセットにする
- 「ありがとうございます。」
「お話を聞いて、少し事情が分かってきました。」 - 「お疲れさまでした。」
「今日はゆっくり休める時間が取れることを願っています。」
- 「ありがとうございます。」
- 行を分けて読みやすくする
- 「読ませていただきました。
とても丁寧に書いてくださっていて、状況がよく伝わりました。」
- 「読ませていただきました。
- 感情を大きく表現しすぎない
- 「とても安心しました。」
- 「少し気持ちが軽くなられたようで、良かったです。」
また、どうしても固くなり過ぎると感じるときは、
次のような一言を添えると、ほどよくやわらぎます。
- 「文章だけの返信になりますが、お許しください。」
- 「スタンプはあまり使い慣れていないので、文字だけで失礼します。」
こうした一文があると、
相手も「この方は文章中心でやり取りするタイプなのだ」と理解してくれます。
スタンプや絵文字を無理に覚える必要はありません。
落ち着いた文章で、短く気持ちを添えることができれば、それで十分です。
次の章では、こうしたリアクションに加えて、
会話を無理なく終わらせるための締め方テンプレを整理していきます。
終わり方が分かると、会話を始めるときの不安も少し軽くなりやすくなります。
感じよく終わらせる締め方テンプレ|無理なく会話を切り上げる
返信が難しいときに使える「ここで一区切り」の一言
会話は始めるより、終わらせるほうが難しく感じやすいです。
気まずくならないようにと考えすぎると、いつまでも締めの一言が打てません。
まずは、ここで一度区切りますという合図になる一言を、いくつか持っておくと安心しやすいでしょう。
使いやすいテンプレは、次のような形です。
- 今日はこのあたりで失礼します。お話しできてよかったです。
- そろそろ区切りたいと思います。丁寧に話していただき、ありがとうございました。
- 一度ここで切らせていただきます。また落ち着いたときに、続きを伺えればうれしいです。
- たくさんお話を聞かせていただき、ひとまずここまでにいたします。
少しやわらかくしたいときは、こんな書き方もあります。
- たくさんお話ししてしまいましたので、今日はこのあたりで。お付き合いいただき、ありがとうございました。
- お話を読ませていただき、少し自分の中でも整理したくなりました。またメッセージさせていただきます。
大事なのは、理由を細かく説明しすぎないことです。
体調や家の事情などを無理に書かなくても、
- 今日はここまで
- 一度区切りたい
とだけ伝えれば、十分に伝わります。
「終わらせて申し訳ない」と考えすぎず、
お互いに無理をしないための区切りだと捉えてよいでしょう。
夜遅い時間や忙しいときの、角が立たない締め方テンプレ
夜遅い時間帯や、仕事・家事で忙しいときは、
長くやり取りを続けるほうが負担になります。
そんな場面では、時間や状況を一言添えた締め方が役に立ちます。
- そろそろ遅い時間になってきましたので、今日はこのあたりで失礼します。
- 明日が早いので、ここで区切らせていただきます。お話しできてうれしかったです。
- これから少し用事がありますので、一度メッセージを閉じます。また時間があるときに拝見します。
- このあと家のことをしなければならないので、いったんここまでとさせてください。
仕事や家事を理由にする場合は、こんな形もあります。
- これから夕飯の支度がありますので、続きはまた後日、お時間のあるときにお願いします。
- 今は仕事の合間なので、ひとまずここまで読ませていただきました。また落ち着いたときに返信いたします。
「忙しい」「大変」といった言葉を繰り返す必要はありません。
今は長く続けられない状況ですと静かに伝えれば、ほとんどの人は理解してくれます。
自分の体調や生活リズムを優先してよい、という前提で締め方を考えると、
少し気持ちが楽になるかもしれません。
また話したいときに使える「次につながる」締めの一言
会話を終えたいけれど、
「もう少しやり取りを続けられたらいいな」という気持ちがあるときもあります。
その場合は、次につながる一言を添えると、相手もメッセージを送りやすくなります。
たとえば、次のようなテンプレがあります。
- 今日はたくさんお話しできました。続きはまた、別の機会にゆっくり伺えたらうれしいです。
- 〇〇のお話、とても興味深かったです。いつかまた、その続きを聞かせてください。
- いろいろなお話をありがとうございました。またお時間のあるときに、近況を教えていただけたらうれしいです。
- ひとまず今日はこのあたりで。これからも、無理のない範囲でやり取りできればと思っています。
もう少し軽い形なら、こんな言い回しもあります。
- また時間の合うときに、少しずつお話しできたらうれしいです。
- お互いのペースで、これからもゆっくり続けられたらと思います。
ここでも、相手に負担をかけない言い方がポイントです。
「また絶対に話しましょう」「必ず連絡してください」という強い表現よりも、
- できれば
- お時間があるときに
- 無理のない範囲で
といった言葉を添えたほうが、相手も自分のペースで連絡を取りやすくなります。
返信が来ないときに自分を責めすぎない考え方
どれだけ丁寧に締めの一言を書いても、
相手から返信がないことはあります。
そのときに、
「何か失礼なことを書いてしまったかもしれない」
「嫌われたのではないか」
と、自分を責めてしまう方も多いでしょう。
ただ、返信が来ない理由は、自分の文章だけとは限りません。
例えば、次のような事情も考えられます。
- 相手が忙しく、スマホを見る余裕がない
- 体調や家族の事情で、返信どころではない状況になっている
- メッセージを読んでいるが、どのように返すか迷っている
- 通知に気づかないまま、時間がたってしまった
オンラインのやり取りでは、相手の生活の細かい事情までは分かりません。
それでも、人の数だけ事情がある、と思っておくほうが自然でしょう。
もし不安になったときは、自分のメッセージを読み返し、
- あいさつが入っているか
- 相手を責めるような表現になっていないか
- 失礼な言い方がないか
を一度だけ確認してみるとよいかもしれません。
そこで大きな問題が見つからなければ、それ以上深追いしないと決めてしまってよいでしょう。
どうしても気になるときは、数日〜一週間ほど間をあけてから、
次のような軽い一言を送るにとどめる方法もあります。
- 先日はメッセージをお送りしました。お忙しいようでしたら、返信はお気になさらないでください。
- 前回はお返事ありがとうございました。ご無理のない範囲で、またお話しできる機会があればうれしいです。
このときも、「なぜ返事がないのですか」と問いただす形にはしないことが大切です。
返信が来るかどうかよりも、
自分ができる範囲で丁寧なメッセージを送れたかどうかを大事にしたほうが、心が疲れにくくなります。
会話は、お互いのタイミングや状況に左右されます。
こちらがどれだけ気を配っても、思い通りにならないことも多いでしょう。
だからこそ、
- できる範囲で丁寧にやり取りする
- 疲れたら一度休む
- 返信の有無だけで自分の価値を決めない
という考え方を持っておくと、
スマホやチャットとの付き合い方が少し楽になるはずです。
次の章では、オンラインと対面での話し方の違いや、
チャット・通話・対面で少し変えると安心なポイントを整理していきます。
チャット・通話・対面で少し変えると安心なポイント
チャットやSNSメッセージで意識したい「読みやすさ」と改行
同じ言葉でも、画面で読むか、耳で聞くかによって伝わり方が変わります。
チャットやSNSのメッセージでは、内容よりも先に、見た目の読みやすさを整えることから意識してみると安心です。
とくに意識したいポイントは次の通りです。
- 一文をできるだけ短めにする
- 用件ごとに改行して、かたまりを分ける
- 長くなりそうなら、二〜三通に分けて送ってもよい
例を挙げると、次のような違いが出ます。
悪い例(読みづらい)
- こんばんは今日はお話ししていただいてありがとうございましたとてもいろいろ考えるきっかけになりましたまたお時間のあるときにお話しできたらうれしいです
読みやすくした例
- こんばんは。
今日はお話ししていただき、ありがとうございました。
いろいろ考えるきっかけになりました。
またお時間のあるときに、お話しできたらうれしいです。
内容は同じでも、改行を入れることで、相手の読む負担が軽くなります。
自分自身も、打った文章を読み返しやすくなるので、送信前の確認がしやすくなるでしょう。
また、感情が強く動いたときほど、長文になりやすい傾向があります。
そのときは、
- いったんメモアプリに書き出す
- 少し時間を置いてから、読みやすい長さに整理して送る
という手順を挟むと、落ち着いたやり取りにつながりやすくなります。
通話やオンライン会話で役立つ「最初と最後の一言」
通話やオンライン会話の場合は、文字ではなく声で伝えることになります。
ここで大切なのは、最初と最後の一言を決めておくことです。
最初の一言は、次のような形が使いやすいでしょう。
- いつもお世話になっています。〇〇です。
- 今日はお時間をとっていただき、ありがとうございます。
- 声でお話しするのは少し緊張しますが、よろしくお願いいたします。
オンラインの通話機能を使うときは、
緊張していることを正直に一言添えても問題ありません。
相手も、そのほうが構えずに話しやすくなります。
終わりの一言は、次のようなパターンを持っておくと安心です。
- そろそろ失礼いたします。今日はお話しできてよかったです。
- 長い時間、お付き合いいただきありがとうございました。とても助かりました。
- いろいろと話を聞いていただき、心強く感じました。またお願いすることがあるかもしれません。
通話を切る前に、感謝と区切りの言葉を一言ずつ入れるイメージです。
これだけでも、急に切った印象になりにくくなります。
オンライン会議のような場面では、
- それでは、今日はこのあたりで失礼いたします。ありがとうございました。
といった形でまとめると、落ち着いた印象で終えやすくなります。
対面で話すときの、声のトーンと表情の基本
対面で話すときも、基本はオンラインと同じですが、
声のトーンと表情が相手に与える印象を大きく左右します。
難しく考えすぎず、次の三つだけ意識するとよいでしょう。
- 少しゆっくりめに話す
- 声の大きさは、相手が聞き取りやすい程度を意識する
- 目線はじっと見つめすぎず、時々合わせる程度にする
表情については、無理に笑顔を作る必要はありません。
ただ、真顔で硬くなりすぎると、相手も緊張しやすくなります。
- あいさつの瞬間だけ、少し口角を上げてみる
- 相手が話し終えたときに、軽くうなずく
といった小さな動きだけでも、十分に柔らかい印象になります。
また、相手の話を聞いているときは、
- 腕を組んだままにしない
- 体を少しだけ相手のほうに向ける
といった姿勢を取ると、話を聞く姿勢が伝わりやすくなります。
対面での会話に苦手意識がある場合は、
内容よりも、これらの「形」を意識してみると、少し気持ちが楽になるかもしれません。
どの場面でも共通する「相手のペースを見て話す」意識
チャット、通話、対面。
どの場面にも共通して大切なのは、相手のペースを見る意識です。
具体的には、次のような点を意識するとよいでしょう。
- チャット
- 何度も連続でメッセージを送らず、相手からの返信を少し待つ
- 返信が遅くても、急かすメッセージを送らない
- 長文が続きそうなときは、一度相手の様子を見てから送る
- 通話・オンライン会話
- 相手の話を途中でさえぎらず、終わるまで待つ
- 沈黙があっても、すぐに埋めようとせず、少し間を置いてから話し始める
- 相手の声が小さくなったと感じたら、話題を少し軽くするか、いったん区切る
- 対面
- 相手が時計を気にし始めたら、そろそろ時間かもしれないと考える
- 疲れた表情が出てきたら、話題を切り上げる方向を意識する
- 話が長くなったと感じたら、自分から区切りの一言を入れる
どの場面でも、無理に会話を続けなくてよいという前提を持つことが大切です。
話す側も聞く側も、人それぞれ体調や予定があります。
相手のペースを尊重するということは、
同時に、自分のペースも大切にするということにつながります。
- 少し疲れてきたと感じたら、自分から区切りを提案してよい
- 返信が遅くなりそうなときは、一言だけ遅れることを伝えておく
このような小さな配慮を重ねることで、
オンラインでも対面でも、負担の少ない会話を続けやすくなります。
次の章では、話題選びや言い方の面から、
避けておいたほうが安心なパターンと、マイルールの決め方について整理していきます。
NGに近い話題・言い方を避けるためのマイルール
年齢・お金・健康など、踏み込む前に一呼吸おきたい話題
会話をしていると、つい気になってしまうのが
年齢や家族、お金、健康のことかもしれません。
ただ、オンラインでのやり取りでは、
踏み込みすぎると相手が身構えやすい話題がいくつかあります。
たとえば、次のようなテーマです。
- 年齢
- 「何歳ですか」と数字をたずねる質問
- 実年齢をはっきり言わせようとする流れ
- お金
- 収入や年金額、貯金の有無を聞き出す質問
- 持ち家かどうか、資産の有無に関わる話題
- 健康
- 病名を詳しくたずねる
- 体調や薬の内容を細かく聞き出す
- 家族
- 結婚歴、離婚歴、子どもの有無などを深く聞く質問
これらは、相手のほうから話してきたときに少し触れる程度で十分でしょう。
自分から積極的に聞き出さなくても、会話は成り立ちます。
一つの目安として、
「この話題を聞かれたら、自分はすぐに答えられるだろうか」
と自分に問いかけてみる方法があります。
少し答えづらいと感じたら、
相手にとっても答えにくい可能性が高いと考えてよいかもしれません。
そんなときは、まず次のような安全な話題を優先すると安心です。
- 最近の楽しみや趣味
- 天気や季節の話
- 一日の過ごし方
- スマホやアプリの使い方の話
年齢や家族のことが気になっても、
「お話の中で、自然に分かればそれでよい」と考えておくと、
会話がぎこちなくなりにくいでしょう。
相手の生活や家族の事情を決めつけない言い方の工夫
50代・60代になると、
仕事や家族構成、生活の状況が人によって大きく変わります。
にもかかわらず、つい次のような言い方をしてしまうことがあります。
- 「お孫さんは何人いらっしゃいますか」
- 「もう仕事は引退されていますよね」
- 「お子さんは独立されましたか」
相手がそうとは限らない前提で話してしまうと、
返事がしづらくなってしまう場合があります。
そこで意識したいのが、決めつけない聞き方に変えることです。
たとえば、こんな言い回しがあります。
- ご家族のことなど、話せる範囲で教えていただけますか。
- お仕事は現役かどうか、差し支えない範囲で伺ってもよいでしょうか。
- 普段の生活のリズムなど、可能な範囲で教えていただけるとうれしいです。
これなら、
- 子どもがいない方
- すでに引退した方
- 家族関係に少し事情がある方
も、自分のペースで話すかどうかを選べます。
また、自分の側から事情を少しだけ先に話すことで、
相手も話しやすくなる場合があります。
- 私は今は一人暮らしですが、〇〇さんはどのような環境でお過ごしでしょうか。話せる範囲で大丈夫です。
このように、自分の状況を少し出してから、選べる質問にすると、
穏やかなやり取りになりやすくなります。
冗談や軽口が伝わりにくい場面では使わないほうがよい言葉
文字だけの会話では、表情や声の調子が見えません。
そのため、冗談で書いたつもりの一言が、
きつい印象で伝わってしまうことがあります。
特に注意したいのは、次のようなパターンです。
- 親しみのつもりのツッコミ
- 「それはかなり変わっていますね」
- 「そんなことしていたら怒られますよ」
- 相手の行動を軽くからかう言い方
- 「ずいぶんのんびりされていますね」
- 「もっとしっかりしないとだめですよ」
- 年齢や見た目に触れる冗談
- 「もうおじいちゃんですね」
- 「若作りしすぎではないですか」
これらは、対面で表情を見ながら話すなら成り立つ場合もありますが、
チャットでは誤解されやすい言い方です。
オンラインでは、次のような控えめな表現に変えると安心でしょう。
- 「私だったら少し戸惑ってしまいそうです。」
- 「なかなか勇気のいる選択だと感じました。」
- 「人によって感じ方が分かれそうなところですね。」
冗談をどうしても入れたい場合でも、
相手との距離がまだ近くないうちは、
軽口よりも、落ち着いた言葉を優先するほうが安全です。
迷ったときは、
- 対面で会ったことのない相手には、冗談を控えめにする
- 最初のうちは、軽口よりも「聞くこと」に重きを置く
というマイルールにしておくとよいかもしれません。
不安になったら「書く前に一度読み直す」を習慣にする
最後に、どんな場面でも役に立つのが
「送る前に一度読み直す」習慣です。
読み直すときのポイントを、いくつか挙げておきます。
- 相手を責めるような言い方になっていないか
- 「どうして」や「なぜ」の回数が多くないか
- 強い言葉(絶対・必ず・普通はなど)が続いていないか
- 決めつけていないか
- 「〜に違いない」「〜のはず」といった表現がないか
- 相手の状況を一つのパターンと決めて話していないか
- 自分の気持ちを、落ち着いた言葉で書けているか
- 「うれしかった」「助かった」「ほっとしました」など、自分側の感情で表現できているか
- 相手を変えようとするより、自分の感じ方として書けているか
時間に余裕があれば、
一度メッセージを全部消して書き直す必要はありません。
気になるところだけ、言葉をやわらかくするイメージで少し直せば十分です。
例えば、
- 「どうして返信がないのですか」
→ 「お忙しいところ失礼いたします。前回のメッセージは届いていますでしょうか。」 - 「もっとちゃんとしてほしいです」
→ 「もう少しだけ状況を教えていただけると、安心できます。」
というように、意味は変えずに、角を少し丸くするイメージです。
もし読み直しても迷うときは、
いったん下書きのまま保存し、少し時間を置いてから見直す方法もあります。
時間がたつと、自分の文を他人の文のように読めることがあり、
冷静に直しやすくなるでしょう。
NGを細かく覚えようとするよりも、
- 踏み込みやすい話題かどうかを一呼吸おいて考える
- 決めつけていないかを見直す
- 強い言葉になっていないかをチェックする
という自分なりのマイルールを持っておくと、
オンラインでの会話がぐっと扱いやすくなります。
次の章では、ここまで紹介したテンプレやマイルールを、
どう自分のものにしていくかという視点から、
まとめと今後の使い方を整理していきます。
まとめ|テンプレをベースに自分らしい言葉を少しずつ足していく
自己紹介・質問・締め方テンプレの使い方の振り返り
ここまで、50代・60代が使いやすい形を意識しながら
自己紹介・質問・リアクション・締め方という流れでテンプレを整理してきました。
もう一度、会話の流れの中で、テンプレがどこで役に立つかを振り返っておきます。
- 会話の入り口で役に立つのが
自己紹介テンプレ
名前(ニックネーム)+年代+ひとこと(趣味・地域・時間帯など)という基本形を持っておくと、最初の一文で迷いにくくなります。 - 会話を続ける段階で役に立つのが
質問テンプレと相づちテンプレ
年齢・お金・健康などに踏み込みすぎず、天気・趣味・一日の過ごし方といった安全な話題を中心に、短い質問と相づちでやり取りを積み重ねるイメージです。 - 会話を終える場面で役に立つのが
締め方テンプレ
区切りの一言、忙しいときの締め方、次につなげたいときの一言をいくつか持っておくと、無理なく会話を切り上げやすくなります。
それぞれの場面で共通しているのは、
長く上手に話すことではなく、落ち着いてやり取りできる形を用意しておくことです。
テンプレは、会話を不自然にするものではありません。
むしろ、スマホやチャットに不安がある人ほど、
「これをベースにすれば大きく失礼にはならない」
という土台があることで、気持ちが楽になりやすくなります。
今日から試せる「一つだけのテンプレ」を選ぶ
この記事で紹介したテンプレを、
全部一度に覚える必要はありません。
むしろ、一つだけ選んで試すくらいがちょうどよいでしょう。
例えば、次のような決め方があります。
- まずは
「自己紹介が一番苦手だ」と感じる場合
→ 自己紹介テンプレから一つ選ぶ - 「会話は始まるが、そのあとが続かない」と感じる場合
→ 質問テンプレから一つ選ぶ - 「終わらせ方が分からず、いつも無理をしてしまう」と感じる場合
→ 締め方テンプレから一つ選ぶ
選び方に正解はありません。
自分が一番ひっかかっている場面に合わせて、
「これを試してみよう」と思えるテンプレを一つ決めるだけで十分です。
そのテンプレを、次のように使ってみるとよいでしょう。
- 実際にメッセージを書く前に、紙やメモアプリに書いてみる
- 言いにくい部分があれば、少し言葉を変えてみる
- 一度送ってみて、相手の反応や自分の感覚を確かめる
うまくいったと思えたら、そのテンプレは自分に合っているというサインです。
しっくりこなければ、別のテンプレに入れ替えてもかまいません。
大切なのは、完璧な一文を探すことではなく、自分が使いやすい一文を一つ見つけることです。
慣れてきたら、自分の言葉を一行足していくイメージで十分
テンプレに慣れてくると、
「そろそろ自分の言葉も少し足してみたい」と感じるかもしれません。
そのときは、文章全体を作り替える必要はなく、
一行だけ自分の言葉を足すイメージで十分です。
例えば、
- 自己紹介テンプレ
- 基本形
- 50代のタカと申します。音楽を聞くのが好きです。
- 自分の一行を足す
- 最近は、昔よく聞いていた曲を聞き返すことが楽しみになっています。
- 基本形
- 締め方テンプレ
- 基本形
- そろそろ今日はこのあたりで失礼いたします。お話しできてうれしかったです。
- 自分の一行を足す
- メッセージを読みながら、自分の気持ちも少し整理できたように感じました。
- 基本形
このように、
テンプレの骨組みはそのままにして、
「自分の今の気持ち」や「生活の様子」を一文だけ重ねてみると、
無理のない形で自分らしさがにじみ始めます。
もし足した一文がしっくりこなければ、
次の機会には別の言い方に変えてみればかまいません。
テンプレは固定された正解ではなく、
自分の言葉が育っていくための土台と考えるとよいでしょう。
この記事全体を通してお伝えしたかったのは、
スマホやチャットで必要なのは
「完璧な会話」ではなく「安心して続けられる会話」ということです。
- 文章が少しぎこちなくてもよい
- すぐに返事ができない日があってもよい
- 分からないところがあっても、少しずつ慣れていけばよい
その前提に立ったうえで、
自己紹介・質問・リアクション・締め方のテンプレを
「自分を助けてくれる道具」として使ってもらえれば十分です。
今日、この中から一つだけテンプレを選び、
メモ帳やノートに書き写しておくことも、一つの始め方です。
そこから少しずつ、
自分のペースで会話の幅を広げていけばよいでしょう。



